箱の材質

パッケージは使用目的によって様々な素材を材料とします。金属・木材・プラスチック・紙などそれぞれに一長一短があり、万能に使える材料はありません。弊社で販売している紙製のパッケージでも目的によって紙の種類を選ぶ必要があります。

そのまま宅急便などで配送する場合、輸送時の衝撃を内容物に伝えない様な材料を選ぶ必要があります。輸送時につく汚れが目立たない配慮も必要となります。

直接商品を入れて店頭などで販売する為のパッケージであれば、見た目をよくするために印刷や箔押しを施したり、表面をコーティングすることで光沢を出したりすることで見た目を良くした方が良いでしょう。下地となる紙はその加工が映える物を選ばなければなりません。和紙などの紙本来の風合いや触感を楽しめる材料を使うという選択もあります。

「コートボール」
一般的に厚紙と言われる紙の種類です。表面は白色で裏面はネズミ色です。
印刷などの加工に適応があり、紙製パッケージにおいて標準的な紙となります。
使いやすい反面、段ボールなどに比べて強度が高くないので、重い内容物や輸送用には向きません。

「カードB」
表面も裏面も白色の厚紙です。
印刷などの加工に適応があり、パッケージの内面を白色にしたいときに使われます。
コートボールと同様に使いやすい反面、段ボールなどに比べて強度が高くないので、重い内容物や輸送用には向きません。

「高級白板紙」
カードBと同様に表面も裏面も白色の厚紙です。カードBよりも白さににごりが少なく化粧品用のパッケージなどの高級感を必要とする時に使用されます。

「特殊紙」
和紙のような風合いであったり、紙自体に染料を抄き込んであったりする厚紙です。印刷に適さない事が多いため、紙自体の特性を重視したパッケージデザインとなります。

「ダンボール」
波打った中芯となる紙と表紙と裏紙を貼り合わせた強度に優れる紙です。
一般的にその強度から輸送箱の素材として利用されています。
ダンボール業界では紙の質と厚みをK6やC5と言った表示をします。
KやCが紙の質を表し、後ろの数字がuあたりの重さを表します。
強度的に優れており、重い内容物を入れても底が抜けたりしにくく、
多く積み重ねても崩れにくいので輸送箱として最適です。

「合紙」
紙を貼り合わせるという過程が有るために製造に時間と費用が他よりもかかります。
主にお酒やシャンプーなどの内容物が重いので強度が必要となるが、パッケージとしての見た目も必要な商品に使われます。

厚紙同士の貼り合わせ・薄紙と厚紙の貼り合わせ・厚紙と段ボールとの貼り合わせなど、見た目と強度の要望を満たす為に様々な組み合わせがあります。